2次方程式の解が「ある範囲にある」ための条件を求める問題を、解の配置問題と呼びます。
判別式・軸・端点の値という3つのツールを使いこなせば、どんなパターンにも対応できます。
2-3で学んだように、2次方程式 $f(x) = 0$ の実数解は、$y = f(x)$ のグラフと $x$ 軸の共有点の $x$ 座標です。 これまでは「実数解が存在するかどうか」を判別式で判定してきました。
しかし、入試では一歩先の問いが登場します。 「解が存在するか」だけでなく、「解がどの範囲にあるか」を問う問題です。 たとえば、「2つの解がともに正である」「2つの解が1と3の間にある」といった条件です。
このように、2次方程式の解が指定された範囲にあるための条件を考える問題を、 解の存在範囲の問題、あるいは解の配置問題と呼びます。
解の配置問題の出発点は、方程式の問題をグラフの問題に翻訳することです。
「$f(x) = 0$ が $p < x < q$ の範囲に実数解をもつ」は、 「$y = f(x)$ のグラフが $p < x < q$ の範囲で $x$ 軸と共有点をもつ」と同じことです。
グラフに翻訳すれば、放物線がどんな形であれば条件を満たすかを 図で考えられます。「解の存在範囲」は、「グラフの通過範囲」の問題なのです。
では、グラフの通過範囲をどうやって条件式に落とし込むのか。 そのために使う「3つのツール」を次のセクションで整理します。
✕ 誤:解の公式で $\alpha, \beta$ を求めて、$\alpha > k$ かつ $\beta > k$ を直接解けばよい
○ 正:解の公式に含まれる $\sqrt{\ }$ のせいで、不等式の処理が非常に複雑になります。 グラフを使えば、判別式・軸・端点の値という扱いやすい条件に分解できます。
解の配置問題では、解そのものを求めずに条件を立てるのがポイントです。 「解を求めない」のは手抜きではなく、より強力な方法なのです。
解の配置問題で使うツールは、たった3つです。 $f(x) = ax^2 + bx + c$($a > 0$、下に凸)のグラフについて、以下の3つに着目します。
[1] 判別式 $D$ の符号 ─ 「$x$ 軸と交わるかどうか」を判定
[2] 軸の位置 ─ 「放物線の頂点がどこにあるか」を確認
[3] 区間の端での $f$ の値の符号 ─ 「端点でグラフが $x$ 軸の上か下か」を確認
なぜこの3つなのでしょうか。 下に凸の放物線の形を思い出してください。放物線の「姿」を決定するのは、 頂点の位置(=軸と頂点の $y$ 座標)と、特定の点での値です。
[1] 判別式 $D$ は頂点の $y$ 座標の符号を教えてくれます。 $D > 0$ なら頂点が $x$ 軸より下にあり、$x$ 軸と2点で交わります。 ($a > 0$ のとき、$D = -4a \cdot$(頂点の $y$ 座標) なので、$D > 0$ と頂点の $y$ 座標 $< 0$ は同値です。)
[2] 軸は放物線の対称軸の位置を教えてくれます。 解は軸の左右に対称に存在するので、軸がどこにあるかで解の位置が決まります。
[3] 端点の値は、グラフが指定した $x$ の値で $x$ 軸の上にあるか下にあるかを教えてくれます。 $f(k) > 0$ なら点 $(k, f(k))$ は $x$ 軸の上、$f(k) < 0$ なら下です。
| ツール | 意味 | 使うタイミング |
|---|---|---|
| $D \geq 0$ | 実数解が存在する | 「2つの解が〜」と言われたとき($D > 0$) |
| 軸の位置 | 2つの解の中央の位置 | 「ともに $k$ より大きい」など、2つの解に同じ条件が課されるとき |
| $f(k)$ の符号 | グラフが $x = k$ で $x$ 軸の上/下 | 「解が $k$ より大きい」「区間内に解がある」など、端点の位置を制御するとき |
「2つの解がともに $k$ より大きい」という問題で、$f(k) > 0$ だけを条件にする人がいます。
✕ 誤:$f(k) > 0$ だけで十分
○ 正:$f(k) > 0$ だけでは、軸が $k$ より左にあって解が存在しない場合も含まれてしまいます。 $D \geq 0$(解が存在する)と、軸 $> k$(2つの解の中間が $k$ より右)も同時に必要です。
3つの条件はどれか1つでも欠けると、条件を満たさないグラフを許してしまいます。 必ず図を描いて、3つすべてが必要であることを確認しましょう。
「$f(a) > 0$ かつ $f(b) < 0$ なら、$a$ と $b$ の間に $f(x) = 0$ の解がある」。 これは大学数学で中間値の定理と呼ばれる定理の特殊な場合です。
正確には「連続関数 $f$ が $f(a) > 0$, $f(b) < 0$ を満たすなら、 $a$ と $b$ の間に $f(c) = 0$ となる $c$ が存在する」という定理です。 2次関数は連続関数なので、この定理が使えます。
高校では「グラフが $x$ 軸の上から下に移るなら、途中で $x$ 軸と交わる」と直感的に理解していますが、 大学ではこの直感を厳密に証明します。
解の配置問題の最も基本的なパターンを見ていきましょう。 $f(x) = x^2 + bx + c$ として、「$f(x) = 0$ の異なる2つの実数解がともに $k$ より大きい」ための条件を求めます。
この条件を満たすグラフがどんな形になるか、図で考えます。 下に凸の放物線が $x$ 軸と2点で交わり、しかも2つの交点がともに $x = k$ より右側にある。 この「姿」を実現するために、3点セットのすべてが必要になります。
$f(x) = ax^2 + bx + c$($a > 0$)のとき、$f(x) = 0$ の異なる2つの実数解がともに $k$ より大きい条件は:
[1] $D > 0$ (異なる2つの実数解をもつ)
[2] 軸 $> k$ (2解の中央が $k$ より右)
[3] $f(k) > 0$ ($x = k$ でグラフが $x$ 軸の上)
3つの条件それぞれが何を保証しているかを確認しましょう。
[1] $D > 0$ の役割: そもそも実数解が2つ存在しなければ、「ともに $k$ より大きい」もあり得ません。 $D > 0$ は「2つの解が存在する」ことの保証です。
[2] 軸 $> k$ の役割: 2つの解を $\alpha, \beta$($\alpha \leq \beta$)とすると、軸は $x = \dfrac{\alpha + \beta}{2}$ です。 $\alpha > k$ かつ $\beta > k$ なら、当然 $\dfrac{\alpha + \beta}{2} > k$ です。 逆に、軸が $k$ 以下だと、少なくとも一方の解が $k$ 以下になります。
[3] $f(k) > 0$ の役割: 下に凸の放物線で $f(k) > 0$ なら、$x = k$ はグラフが $x$ 軸より上にある場所です。 2つの解の間ではグラフは $x$ 軸の下にあるので、$k$ は2つの解の間には入っていない。 つまり、$k$ は2つの解よりも左側(小さい側)にあることが保証されます。
3つの条件は、それぞれ異なる「ダメなパターン」を排除しています。
[1] $D > 0$ なし → 解が存在しない、または重解のパターンを排除できない
[2] 軸 $> k$ なし → 軸が $k$ の左にあり、一方の解が $k$ 以下のパターンを排除できない
[3] $f(k) > 0$ なし → $k$ が2つの解の間に挟まれるパターンを排除できない
3つのうちどれか1つでも欠くと「ダメなパターン」が紛れ込みます。 図を描いて「この条件がなかったらどんなグラフが紛れ込むか」を確認する習慣をつけましょう。
2次方程式 $x^2 - 2ax + 3a = 0$ の異なる2つの実数解が、ともに2より大きくなるような定数 $a$ の値の範囲を求めてみましょう。
Step 1:$f(x) = x^2 - 2ax + 3a$ とおく。$a > 0$($x^2$ の係数)なので下に凸。
$f(x) = (x - a)^2 - a^2 + 3a$ より、軸は $x = a$、頂点の $y$ 座標は $-a^2 + 3a$。
Step 2:3つの条件を立てる。
[1] $D > 0$:$D/4 = a^2 - 3a > 0$ より $a(a - 3) > 0$。よって $a < 0$ または $a > 3$ ……①
[2] 軸 $> 2$:$a > 2$ ……②
[3] $f(2) > 0$:$4 - 4a + 3a > 0$ より $4 - a > 0$。よって $a < 4$ ……③
Step 3:①②③の共通範囲を求める。
①より $a < 0$ または $a > 3$、②より $a > 2$、③より $a < 4$。
共通範囲は $3 < a < 4$。
結論:$3 < a < 4$
上の例で、$D > 0$ と $f(2) > 0$ だけで答えを出すと:
✕ 誤:$a < 0$ または $a > 3$、かつ $a < 4$ → $a < 0$ または $3 < a < 4$
$a < 0$(たとえば $a = -1$)のとき、$f(x) = x^2 + 2x - 3 = (x+3)(x-1)$ で、解は $x = -3, 1$。 2つとも2より小さく、条件を満たしません。
○ 正:軸の条件 $a > 2$ を加えることで $a < 0$ の部分が排除され、正しい答え $3 < a < 4$ が得られます。
「2つの解がともに $k$ より小さい」場合は、グラフを左右反転して考えれば同じ構造です。 条件は以下のように変わります。
対称性を利用すれば、新しいパターンを丸暗記する必要はありません。
次に重要なパターンは、「$k$ より大きい解と $k$ より小さい解を1つずつもつ」型と、 「2つの解がともに区間 $[p, q]$ の中にある」型です。
「$f(x) = 0$ の2つの実数解のうち、1つは $k$ より大きく、他の1つは $k$ より小さい」 ── この条件は、$f(k) < 0$ だけで表せます。
なぜでしょうか。下に凸の放物線で $f(k) < 0$ ということは、点 $(k, f(k))$ が $x$ 軸より下にあります。 下に凸の放物線が $x$ 軸より下になるのは、2つの解の間だけです。 つまり、$f(k) < 0$ は「$k$ が2つの解の間に挟まれている」ことを意味します。
$a > 0$(下に凸)のとき、$f(k) < 0$ は非常に強い条件です。
$f(k) < 0$ が成り立つなら、グラフは必ず $x$ 軸と2点で交わっています($D > 0$ が自動的に成立)。 さらに、$k$ が2つの解の間にあるので、一方の解は $k$ より小さく、他方は $k$ より大きい。
$f(k) < 0$ の1条件だけで、3つのことがすべて保証されるのです。 だからこのパターンでは [1] 判別式と [2] 軸の条件を別途調べる必要がありません。
上の議論は $a > 0$(下に凸)の場合です。
✕ 誤:$a < 0$ のときも $f(k) < 0$ が「$k$ を挟む」条件だと思い込む
○ 正:$a < 0$(上に凸)のとき、2つの解の間ではグラフが $x$ 軸の上にあるので、 「$k$ を挟む」条件は $f(k) > 0$ になります。
一般に、$x^2$ の係数を $a$ とすると、条件は $a \cdot f(k) < 0$、すなわち $af(k) < 0$ と書けます。
このパターンは、Section 3 の「ともに $k$ より大きい」型を両側に適用したものです。 2つの解がともに $p$ より大きく、かつともに $q$ より小さければ、区間 $[p, q]$ の中にあります。
$a > 0$(下に凸)のとき、条件は次の4つです。
Section 3 では端点が1つ($k$)だったので $f(k) > 0$ が1つでしたが、 今度は区間の両端を押さえるので $f(p) > 0$ と $f(q) > 0$ の2つが必要になります。
「$p$ と $q$ の間に解が少なくとも1つある」── これは $f(p)$ と $f(q)$ の符号が異なれば十分です。 つまり $f(p) \cdot f(q) < 0$ です。
ただし、$f(p) \cdot f(q) < 0$ は「$p$ と $q$ の間に奇数個の解がある」ことを意味します。 2次方程式では解は最大2つなので、区間内に1つの解があることが保証されます。
$f(p) \cdot f(q) = 0$ の場合、つまり $f(p) = 0$ または $f(q) = 0$ の場合は、 解が端点 $x = p$ または $x = q$ にちょうど存在するケースです。
✕ 誤:「$p < x < q$ に解がある」を $f(p) \cdot f(q) \leq 0$ で表す
○ 正:開区間 $p < x < q$ に解がある条件としては、$f(p) = 0$ のケース($x = p$ が解)は $p < x < q$ の範囲の「外」です。$f(p) \cdot f(q) \leq 0$ とすると端点も含まれてしまうので、 開区間なら $f(p) \cdot f(q) < 0$ を使い、端点での解は別途確認する必要があります。
| パターン | 条件($a > 0$) | 使うツール数 |
|---|---|---|
| 2解ともに $k$ より大きい | $D > 0$, 軸 $> k$, $f(k) > 0$ | 3つ全部 |
| 2解ともに $k$ より小さい | $D > 0$, 軸 $< k$, $f(k) > 0$ | 3つ全部 |
| $k$ を挟んで1つずつ | $f(k) < 0$ | 1つだけ |
| 2解とも区間 $(p, q)$ 内 | $D \geq 0$, $p <$ 軸 $< q$, $f(p) > 0$, $f(q) > 0$ | 3つ全部+端点追加 |
| 区間 $(p, q)$ に少なくとも1つ | $f(p) \cdot f(q) < 0$(+場合分け) | 端点の値 |
大学の代数学では、多項式の根(解)がどの区間にあるかを調べる理論が体系化されています。 スツルムの定理(Sturm's theorem)は、多項式の根が指定区間にいくつあるかを 正確に数える手法を与えます。
高校で学ぶ「判別式・軸・端点の値」のアプローチは、2次方程式に特化した 根の位置決定法(root location)です。3次以上の方程式では、 より一般的な手法が必要になりますが、「グラフの形から解の位置を推定する」 という考え方は共通しています。
解の配置問題は、2次関数のグラフ(2-1)、2次方程式(2-3)、2次不等式(2-4)の知識を総合的に使う、 2次関数の集大成とも言えるテーマです。 ここまでの内容を整理し、他の分野とのつながりを確認しましょう。
どのパターンの問題でも、以下の手順で進めます。
手順2の「図を描く」ことを省略すると、必要な条件を見落とすリスクが高くなります。 解の配置問題では、必ず図を描くことを鉄則にしてください。
Q1. 解の配置問題で使う「基本ツール3点セット」とは何ですか?
Q2. $f(x) = x^2 + bx + c$($a > 0$)で、$f(x) = 0$ の2つの解が $k$ を挟んで1つずつあるための条件を1つの不等式で表してください。
Q3. 「2つの解がともに $k$ より大きい」ための条件で、$D > 0$ と $f(k) > 0$ だけでは不十分です。なぜですか?
Q4. $a > 0$ のとき「2解がともに区間 $(p, q)$ 内にある」ための条件を4つ挙げてください。
Q5. $x^2$ の係数が負($a < 0$、上に凸)のとき、「$k$ を挟んで1つずつ解がある」条件はどう変わりますか?
この記事で学んだ内容を、入試形式の問題で確認しましょう。
2次方程式 $x^2 - 2ax + a + 2 = 0$ の異なる2つの実数解が、ともに1より大きくなるような定数 $a$ の値の範囲を求めよ。
$2 < a < 3$
方針:$f(x) = x^2 - 2ax + a + 2$ とおき、3点セット($D > 0$、軸 $> 1$、$f(1) > 0$)を適用する。
$f(x) = (x - a)^2 - a^2 + a + 2$。軸は $x = a$。下に凸。
[1] $D > 0$:$D/4 = a^2 - (a + 2) = a^2 - a - 2 > 0$。$(a - 2)(a + 1) > 0$ より $a < -1$ または $a > 2$ ……①
[2] 軸 $> 1$:$a > 1$ ……②
[3] $f(1) > 0$:$1 - 2a + a + 2 > 0$ より $3 - a > 0$。$a < 3$ ……③
①②③の共通範囲:①と②の共通部分は $a > 2$。③から $a < 3$。よって $2 < a < 3$。
⚠️ 検算:$a = 2.5$ のとき $f(x) = x^2 - 5x + 4.5$。$D = 25 - 18 = 7 > 0$。解は $x = \frac{5 \pm \sqrt{7}}{2}$。$\frac{5 - \sqrt{7}}{2} \approx 1.18 > 1$, $\frac{5 + \sqrt{7}}{2} \approx 3.82 > 1$。✓
2次方程式 $x^2 - ax + a - 7 = 0$ の2つの実数解のうち、1つは2より大きく、他の1つは2より小さくなるような定数 $a$ の値の範囲を求めよ。
$a > -3$
方針:$f(x) = x^2 - ax + a - 7$ とおく。$x^2$ の係数が正(下に凸)なので、「$k = 2$ を挟んで1つずつ解がある」条件は $f(2) < 0$ だけ。
$f(2) = 4 - 2a + a - 7 = -a - 3$
$f(2) < 0$ より $-a - 3 < 0$。すなわち $a > -3$。
⚠️ 検算:$a = 0$ のとき $f(x) = x^2 - 7$。解は $x = \pm\sqrt{7} \approx \pm 2.65$。一方は $2.65 > 2$、他方は $-2.65 < 2$。✓
⚠️ このパターンでは $D > 0$ と軸の条件を別途調べる必要がありません。$f(2) < 0$ ということは、下に凸の放物線が $x = 2$ で $x$ 軸の下にあるので、$x$ 軸と必ず2点で交わり($D > 0$ が自動成立)、$x = 2$ は2つの解の間にあります。
2次方程式 $x^2 - 2ax + 1 = 0$ が $0 < x < 3$ の範囲に異なる2つの実数解をもつような定数 $a$ の値の範囲を求めよ。
$1 < a < \dfrac{5}{3}$
方針:$f(x) = x^2 - 2ax + 1$ とおき、「2解がともに区間 $(0, 3)$ 内にある」ための4条件を立てる。
$f(x) = (x - a)^2 - a^2 + 1$。軸は $x = a$。下に凸。
[1] $D > 0$:$D/4 = a^2 - 1 > 0$。$(a + 1)(a - 1) > 0$ より $a < -1$ または $a > 1$ ……①
[2] 軸が $(0, 3)$ 内:$0 < a < 3$ ……②
[3] $f(0) > 0$:$1 > 0$。常に成立 ……③
[4] $f(3) > 0$:$9 - 6a + 1 > 0$ より $10 - 6a > 0$。$a < \frac{5}{3}$ ……④
①②③④の共通範囲:①から $a > 1$(②と合わせて $a < -1$ は排除)、②から $0 < a < 3$、④から $a < \frac{5}{3}$。
よって $1 < a < \frac{5}{3}$。
⚠️ 検算:$a = 1.5$ のとき $f(x) = x^2 - 3x + 1$。$D = 9 - 4 = 5 > 0$。解は $x = \frac{3 \pm \sqrt{5}}{2}$。$\frac{3 - \sqrt{5}}{2} \approx 0.38$, $\frac{3 + \sqrt{5}}{2} \approx 2.62$。ともに $(0, 3)$ 内。✓
2次方程式 $x^2 - 2ax + 2a^2 - 3a = 0$ の解が次の条件を満たすような定数 $a$ の値の範囲をそれぞれ求めよ。
(1) 異なる2つの正の実数解をもつとき
(2) 正の解と負の解を1つずつもつとき
(1) $\dfrac{3}{2} < a < 3$
(2) $0 < a < \dfrac{3}{2}$
方針:$f(x) = x^2 - 2ax + 2a^2 - 3a$ とおく。$x^2$ の係数は正なので下に凸。
$f(x) = (x - a)^2 - a^2 + 2a^2 - 3a = (x - a)^2 + a^2 - 3a$。軸は $x = a$。
(1) 2解ともに正 → 3条件:$D > 0$、軸 $> 0$、$f(0) > 0$
[1] $D/4 = a^2 - (2a^2 - 3a) = -a^2 + 3a = a(3 - a) > 0$ より $0 < a < 3$ ……①
[2] 軸 $> 0$:$a > 0$ ……②
[3] $f(0) > 0$:$2a^2 - 3a > 0$ より $a(2a - 3) > 0$。$a < 0$ または $a > \frac{3}{2}$ ……③
①②③の共通範囲:①と②から $0 < a < 3$。③との共通部分は $\frac{3}{2} < a < 3$。
よって $\dfrac{3}{2} < a < 3$。
⚠️ 検算:$a = 2$ のとき $f(x) = x^2 - 4x + 2$。$D = 16 - 8 = 8 > 0$。解は $x = 2 \pm \sqrt{2} \approx 0.59, 3.41$。ともに正。✓
(2) 正の解と負の解を1つずつ → $f(0) < 0$
下に凸の放物線で $f(0) < 0$ なら、$x = 0$ が2つの解の間にある。
$f(0) = 2a^2 - 3a < 0$ より $a(2a - 3) < 0$。よって $0 < a < \frac{3}{2}$。
⚠️ 検算:$a = 1$ のとき $f(x) = x^2 - 2x - 1$。$D = 4 + 4 = 8 > 0$。解は $x = 1 \pm \sqrt{2} \approx -0.41, 2.41$。正と負が1つずつ。✓