2次関数は他の概念と組み合わさることで、入試の定番問題に変わります。
連立方程式・判別式・図形の面積 ── これらが「なぜつながるのか」を原理から理解すれば、融合問題は怖くありません。
2-3(2次方程式)で学んだ「放物線と $x$ 軸の共有点」は、実は「放物線と直線の共有点」の特別な場合でした。 $x$ 軸は直線 $y = 0$ ですから、放物線 $y = ax^2 + bx + c$ と $y = 0$ の連立方程式を解いていたのです。
ここでは、$x$ 軸に限らず一般の直線 $y = mx + n$ との共有点を考えます。 方法はまったく同じで、連立方程式を解くだけです。
2つのグラフの共有点とは、両方の式を同時に満たす点のことです。 つまり、連立方程式の解がそのまま共有点の座標になります。
$$\begin{cases} y = ax^2 + bx + c \\ y = mx + n \end{cases}$$
この連立方程式から $y$ を消去すると、$x$ についての2次方程式が得られます。
$$ax^2 + bx + c = mx + n \quad \Longleftrightarrow \quad ax^2 + (b - m)x + (c - n) = 0$$
この2次方程式の実数解が共有点の $x$ 座標です。 「代数(方程式)と幾何(グラフ)は同じものの2つの顔」── これが融合問題の根底にある考え方です。
放物線 $y = x^2 - 3x + 1$ と直線 $y = 2x - 3$ の共有点を求めてみましょう。
2つの式から $y$ を消去すると、
$$x^2 - 3x + 1 = 2x - 3$$ $$x^2 - 5x + 4 = 0$$ $$(x - 1)(x - 4) = 0$$よって $x = 1, \, 4$。それぞれ $y = 2x - 3$ に代入すると、 $x = 1$ のとき $y = -1$、$x = 4$ のとき $y = 5$。
したがって、共有点は $(1, \, -1)$ と $(4, \, 5)$ です。
2つの放物線 $y = x^2 + 2x$ と $y = x^2 - 4x + 6$ の共有点を求めるとき、$y$ を消去すると $x^2 + 2x = x^2 - 4x + 6$ となり、$x^2$ が消えて $6x = 6$、つまり 1次方程式になります。
✕ 誤:「2次方程式にならないから解けない」と諦める
○ 正:1次方程式 $6x = 6$ を解いて $x = 1$。共有点は1つで $(1, \, 3)$。 $x^2$ の係数が同じ放物線同士では、$y$ を消去すると1次方程式になります。 これは「2つの放物線の差が直線になる」ことを意味しています。
大学数学の代数幾何学では、2つの曲線の交点を調べる理論を交差理論(intersection theory)と呼びます。 $n$ 次曲線と $m$ 次曲線は(重複度を含めて)最大 $nm$ 個の交点をもつというのがベズーの定理です。
放物線(2次)と直線(1次)の共有点が最大 $2 \times 1 = 2$ 個であるのは、ベズーの定理の最も単純な例です。 高校で「$y$ を消去すると2次方程式になり、解は最大2つ」とやっていることの背景には、 このような一般理論があります。
Section 1で見たように、放物線 $y = ax^2 + bx + c$ と直線 $y = mx + n$ の共有点の $x$ 座標は、 2次方程式 $ax^2 + (b-m)x + (c-n) = 0$ の実数解です。 実数解の個数は判別式 $D$ で決まりますから、 判別式を調べるだけで「交わる/接する/共有点なし」を判定できます。
放物線 $y = ax^2 + bx + c$ と直線 $y = mx + n$ について、 $y$ を消去した2次方程式
$$ax^2 + (b - m)x + (c - n) = 0$$
の判別式を $D$ とすると、
$D > 0$:異なる2点で交わる(共有点2個)
$D = 0$:接する(共有点1個 = 接点)
$D < 0$:共有点をもたない(共有点0個)
2-3で学んだ「放物線と $x$ 軸の位置関係を判別式 $D$ で判定する」は、 直線が $y = 0$(つまり $m = 0, \, n = 0$)の場合に相当します。
一般の直線 $y = mx + n$ に対しても、やっていることの構造はまったく同じです。 「$y$ を消去して2次方程式を作り、判別式で分類する」── この1つのパターンを覚えるだけで、 $x$ 軸との関係も一般の直線との関係も統一的に扱えます。
「放物線 $y = x^2$ に接する直線 $y = mx + n$ の条件を求めよ」のような問題は、 接する = $D = 0$ と言い換えるだけで解けます。
$x^2 = mx + n$ より $x^2 - mx - n = 0$。判別式 $D = m^2 + 4n$。 接する条件は $D = 0$ なので、$m^2 + 4n = 0$、すなわち $n = -\dfrac{m^2}{4}$。
放物線 $y = x^2$ と直線 $x = 3$ は1点 $(3, 9)$ でしか交わりませんが、「接する」とは言いません。
✕ 誤:共有点が1つ = 接する
○ 正:「接する」とは、$y$ を消去した2次方程式が重解をもつこと($D = 0$)。 鉛直な直線 $x = k$ は $y$ を消去する前提がそもそも成り立たないので、判別式による判定の対象外です。 接線の定義は「局所的に曲線に沿う直線」であり、共有点の個数だけでは決まりません。
放物線 $y = x^2$ と直線 $y = 2x + k$ が異なる2点で交わる条件を求めてみましょう。
$x^2 = 2x + k$ より $x^2 - 2x - k = 0$。 判別式 $D = 4 + 4k = 4(1 + k)$。 異なる2点で交わる条件は $D > 0$ なので、$k > -1$。
$k = -1$ が「接する」と「交わらない」の境界です。 このように、パラメータを含む問題では$D = 0$ が位置関係の切り替わる分岐点になります。
放物線 $y = ax^2 + bx + c$ と直線 $y = mx + n$ で $y$ を消去すると $ax^2 + (b-m)x + (c-n) = 0$ となりますが、 ここで $a \neq 0$ であることが前提です。
✕ 誤:$a = 0$ のときも2次方程式として判別式を使う
○ 正:$a = 0$ なら元の関数はそもそも2次関数ではなく1次関数。 融合問題で文字 $a$ を含む場合は、$a = 0$ と $a \neq 0$ で場合分けが必要になることがあります。 「2次方程式の判別式を使うには、最高次の係数が0でないこと」を必ず確認しましょう。
$y = ax^2 + bx + c$ と $y = mx + n$ の差を新しい関数 $F(x)$ とおくと、 $F(x) = ax^2 + (b-m)x + (c-n)$ です。$F(x) = 0$ の判別式が $D$ です。
これは放物線 $y = F(x)$ と $x$ 軸の位置関係にほかなりません。 つまり、「2つのグラフの共有点問題」は、 常に「差の関数のグラフと $x$ 軸の位置関係」に帰着できるのです。
この「差をとって $x$ 軸との関係に帰着する」という発想は、 数学IIの方程式・不等式の問題でも繰り返し使われる重要な考え方です。
放物線と直線の共有点が理解できれば、2つの放物線の共有点も同じ方法で求められます。 2つの放物線 $y = f(x)$ と $y = g(x)$ について、$y$ を消去すると $f(x) = g(x)$ という方程式が得られます。
ここで注意すべきは、$f(x) - g(x)$ の次数です。 2つの放物線の $x^2$ の係数が異なれば $f(x) - g(x)$ は2次式になり、 2次方程式として判別式が使えます。 しかし、$x^2$ の係数が同じ場合は $f(x) - g(x)$ が1次式になり、 方程式は常にちょうど1つの解をもちます。
$f(x) = a_1 x^2 + b_1 x + c_1$、$g(x) = a_2 x^2 + b_2 x + c_2$ のとき、
$a_1 \neq a_2$ の場合:$f(x) - g(x)$ は2次式。共有点は0個、1個、または2個(判別式で判定)。
$a_1 = a_2$ の場合:$f(x) - g(x)$ は1次式(定数の場合もあり)。 1次式なら共有点はちょうど1個。定数式 = 0 なら2つの放物線は一致(無数の共有点)。 定数 $\neq 0$ なら共有点なし(平行な放物線)。
要するに、$f(x) = g(x)$ を整理して得られる方程式を素直に解くのが基本方針です。
$y = 2x^2 - 3x + 1$ と $y = x^2 + x - 2$ の共有点を求めましょう。
$2x^2 - 3x + 1 = x^2 + x - 2$ より $x^2 - 4x + 3 = 0$。 $(x-1)(x-3) = 0$ から $x = 1, \, 3$。 それぞれ $y = x^2 + x - 2$ に代入して、$x = 1$ のとき $y = 0$、$x = 3$ のとき $y = 10$。 共有点は $(1, 0)$ と $(3, 10)$ です。
$y = x^2 + 2x$ と $y = x^2 - 4x + 6$ の共有点を求めましょう。
$x^2 + 2x = x^2 - 4x + 6$ より $6x = 6$、$x = 1$。 $y = x^2 + 2x$ に代入して $y = 3$。共有点は $(1, 3)$ の1つだけです。
$x^2$ の係数が同じ放物線は、合同な放物線を平行移動した関係にあります。 合同な放物線は最大1点でしか交わらないのは、幾何的にも自然なことです。
$f(x) = ax^2 + b_1 x + c_1$ と $g(x) = ax^2 + b_2 x + c_2$ の差は
$$f(x) - g(x) = (b_1 - b_2)x + (c_1 - c_2)$$
これは $b_1 \neq b_2$ のとき1次式で、1次方程式の解はちょうど1つです。
$b_1 = b_2$ のときは定数 $c_1 - c_2$ になり、$c_1 = c_2$ なら2つの放物線は完全に一致し、 $c_1 \neq c_2$ なら共有点はありません。
したがって、$x^2$ の係数が同じ(異なる)放物線の共有点は最大1個です。
$x^2$ の係数が異なる2つの放物線 $y = f(x)$、$y = g(x)$ が2点で交わるとき、 その2つの共有点を通る直線の方程式は
$$y = f(x) - g(x) \text{ を } y = 0 \text{ に帰着させた元の式の差}$$
ではなく、$f(x) = g(x)$ から $x^2$ の項を消去した式 $y = f(x) - g(x) + g(x)$... と考えるよりも、 共有点の座標を求めてから2点を通る直線を求めるのが確実です。
2次関数の融合問題では、「共有点を求めて終わり」ではなく、 その先で線分の長さや三角形の面積を求めさせる問題がよく出題されます。 ここでは、頻出パターンとその解法の考え方を整理します。
放物線 $y = ax^2 + bx + c$ と $x$ 軸の2つの共有点を $A(\alpha, 0)$、$B(\beta, 0)$ とすると、 線分 $AB$ の長さは $|\beta - \alpha|$ です。
解と係数の関係から $\alpha + \beta = -\dfrac{b}{a}$、$\alpha \beta = \dfrac{c}{a}$ であり、
$$|\beta - \alpha| = \sqrt{(\alpha + \beta)^2 - 4\alpha\beta} = \sqrt{\frac{b^2}{a^2} - \frac{4c}{a}} = \frac{\sqrt{b^2 - 4ac}}{|a|} = \frac{\sqrt{D}}{|a|}$$つまり、$x$ 軸から切り取る線分の長さは $\dfrac{\sqrt{D}}{|a|}$ で表せます。 共有点の座標を具体的に求めなくても、判別式だけで長さがわかるのです。
$x^2 - 6x + 5 = 0$ の2解は $x = 1, 5$ で、線分の長さは $5 - 1 = 4$。簡単です。 しかし、$2x^2 - 3x - 1 = 0$ のように解が無理数になる場合、個別に求めると計算が煩雑です。
✕ 誤:$x = \dfrac{3 \pm \sqrt{17}}{4}$ を求めてから引き算
○ 正:$|\beta - \alpha| = \dfrac{\sqrt{D}}{|a|} = \dfrac{\sqrt{9 + 8}}{2} = \dfrac{\sqrt{17}}{2}$。 解と係数の関係を使えば、解そのものを求めずに線分の長さが出せます。
放物線と直線が2点 $A$、$B$ で交わり、もう1つの直線や $x$ 軸との交点 $C$ と合わせて 三角形 $ABC$ の面積を求める問題は、入試の定番です。
三角形の面積は $\dfrac{1}{2} \times \text{底辺} \times \text{高さ}$ が基本ですが、 座標平面上では底辺を $x$ 軸に平行な(または垂直な)線分にとるのがコツです。
共有点 $A(x_1, y_1)$、$B(x_2, y_2)$ を通る直線を底辺とし、 放物線の頂点から底辺への距離を高さとして使う方法もあります。 いずれにしても、どの線分を底辺にすれば計算が楽になるかを考えることが重要です。
座標平面上の三角形の面積を求める方法はいくつかありますが、最も汎用的なのは次の2つです。
方法1:底辺と高さ ── 底辺を座標軸に平行にとれるとき最も簡単。
方法2:座標から直接 ── 3頂点 $(x_1, y_1)$、$(x_2, y_2)$、$(x_3, y_3)$ のとき、
$$S = \frac{1}{2} |x_1(y_2 - y_3) + x_2(y_3 - y_1) + x_3(y_1 - y_2)|$$
どちらの方法でも結果は同じですが、問題によって計算量が大きく変わります。 「どの方法が楽か」を判断する力が、融合問題を速く解く鍵です。
放物線上の点 $P$ と直線上の点 $Q$ の距離の最小値を求めるような問題は、 2-2(最大・最小)の知識と融合した問題です。
たとえば、放物線 $y = x^2$ 上の点 $P(t, t^2)$ と直線 $y = 2x - 3$ 上の点 $Q$ について、 $PQ$ の最小値を求めるには、$P$ から直線までの距離を $t$ の関数として表し、 その最小値を求めるという流れになります。 点と直線の距離の公式(数学IIで学習)を使うか、 あるいは $PQ$ を $y$ 方向の差で置き換えられるかを考えます。
数学IIの積分では、放物線 $y = ax^2 + bx + c$ と直線 $y = mx + n$ で囲まれた部分の面積を $\displaystyle S = \int_\alpha^\beta |f(x) - g(x)| \, dx$ で正確に求められます。
特に有名なのが「6分の1公式」で、 $\displaystyle S = \frac{|a|}{6}(\beta - \alpha)^3$ という簡潔な公式で面積が求まります。
高校数学Iの段階では三角形の面積を扱いますが、 積分を学べば曲線で囲まれた面積も計算できるようになります。 「放物線と直線の共有点を求める」という今学んでいる技術は、 積分による面積計算の前提として不可欠です。
この記事で扱った「融合問題」は、第2章で学んできたすべてのテーマが交差する場所です。 最後に、2次関数の章全体を俯瞰し、各テーマのつながりを整理しましょう。
| テーマ | 核心 | この記事との関係 |
|---|---|---|
| 2-1 グラフ | 平方完成で頂点・軸を求める | 共有点の問題で、グラフの形を把握する前提 |
| 2-2 最大・最小 | 場合分けの原理 | 線分の長さの最大・最小で場合分けが必要 |
| 2-3 2次方程式 | 判別式と解の公式 | 共有点の個数を判別式で判定する |
| 2-4 2次不等式 | グラフの上下で解を読む | 「放物線が直線より上にある範囲」は不等式 |
| 2-12 融合問題 | 連立方程式+判別式+図形 | 上記すべてを組み合わせた総合問題 |
Q1. 放物線 $y = x^2 + 2x - 3$ と直線 $y = x - 1$ の共有点の座標を求めてください。
Q2. 放物線 $y = x^2$ と直線 $y = 4x + k$ が接するとき、$k$ の値を求めてください。
Q3. 放物線 $y = 2x^2 - x + 1$ と $y = x^2 + 3x - 2$ の共有点の個数を求めてください。
Q4. 放物線と直線の位置関係を判定するとき、$D = 0$ は何を意味しますか?
Q5. $y = x^2 - 6x + 5$ のグラフが $x$ 軸から切り取る線分の長さを、判別式を用いて求めてください。
この記事で学んだ内容を、入試形式の問題で確認しましょう。
放物線 $y = x^2 - 4x + 3$ と直線 $y = -x + 3$ の共有点の座標を求めよ。
共有点は $(0, \, 3)$ と $(3, \, 0)$
方針:2つの式から $y$ を消去し、$x$ の方程式を解く。
$x^2 - 4x + 3 = -x + 3$ より $x^2 - 3x = 0$
$x(x - 3) = 0$ から $x = 0, \, 3$
$y = -x + 3$ に代入:$x = 0$ のとき $y = 3$、$x = 3$ のとき $y = 0$
よって共有点は $(0, 3)$ と $(3, 0)$。
※ $y$ はどちらの式に代入してもよいが、1次関数のほうが計算が楽です。
放物線 $y = x^2 - 2x + 3$ と直線 $y = ax + 1$ が接するとき、定数 $a$ の値を求めよ。
$a = -4, \, 0$
方針:$y$ を消去した2次方程式の判別式 $D = 0$ とおく。
$x^2 - 2x + 3 = ax + 1$ より $x^2 - (2 + a)x + 2 = 0$
判別式 $D = (2 + a)^2 - 8 = a^2 + 4a - 4$
$D = 0$ とすると $a^2 + 4a - 4 = 0$
解の公式より $a = \dfrac{-4 \pm \sqrt{16 + 16}}{2} = \dfrac{-4 \pm 4\sqrt{2}}{2} = -2 \pm 2\sqrt{2}$
よって $a = -2 + 2\sqrt{2}, \, -2 - 2\sqrt{2}$。
放物線 $y = x^2$ と直線 $y = 2x + 3$ の2つの共有点を $A$, $B$ とする。 原点を $O$ とするとき、$\triangle OAB$ の面積を求めよ。
$\triangle OAB$ の面積は $6$
方針:共有点の座標を求めてから三角形の面積を計算する。
$x^2 = 2x + 3$ より $x^2 - 2x - 3 = 0$、$(x - 3)(x + 1) = 0$
$x = -1$ のとき $y = 1$、$x = 3$ のとき $y = 9$
よって $A(-1, 1)$、$B(3, 9)$、$O(0, 0)$。
面積の公式 $S = \dfrac{1}{2}|x_1(y_2 - y_3) + x_2(y_3 - y_1) + x_3(y_1 - y_2)|$ に代入:
$S = \dfrac{1}{2}|(-1)(9 - 0) + 3(0 - 1) + 0(1 - 9)|$
$= \dfrac{1}{2}|{-9 - 3}| = \dfrac{1}{2} \times 12 = 6$
※ 別解:直線 $OA$ の方程式は $y = -x$、直線 $OB$ の方程式は $y = 3x$。 底辺 $AB$ の長さを求めて高さを計算する方法でも同じ結果が得られます。
放物線 $C : y = x^2 + 2x$ と直線 $\ell : y = mx - 1$ について、以下の問いに答えよ。
(1) $C$ と $\ell$ が異なる2点で交わるための $m$ の条件を求めよ。
(2) $C$ と $\ell$ が接するとき、接点の座標を求めよ。
(3) (1) のとき、2つの共有点の $x$ 座標の差が $4$ となる $m$ の値を求めよ。
(1) $m < -2$ または $m > 2$
(2) $m = 2$ のとき接点 $(1, 1)$、$m = -2$ のとき接点 $(-1, -1)$(不適:後述)
$m = 2$ のとき接点 $\left(0, -1\right)$ ── 訂正版は以下解説参照
(3) $m = \pm 2\sqrt{5}$
方針:$y$ を消去して2次方程式を作り、判別式で場合分けする。
$x^2 + 2x = mx - 1$ より $x^2 + (2 - m)x + 1 = 0$ ……①
(1) ①の判別式 $D = (2 - m)^2 - 4 = m^2 - 4m$
$D > 0$ より $m^2 - 4m > 0$、$m(m - 4) > 0$
よって $m < 0$ または $m > 4$。
(2) $D = 0$ より $m^2 - 4m = 0$、$m(m - 4) = 0$
$m = 0$ のとき:①は $x^2 + 2x + 1 = 0$、$(x + 1)^2 = 0$、$x = -1$。 $y = 0 \cdot (-1) - 1 = -1$。接点は $(-1, -1)$。
$m = 4$ のとき:①は $x^2 - 2x + 1 = 0$、$(x - 1)^2 = 0$、$x = 1$。 $y = 4 \cdot 1 - 1 = 3$。接点は $(1, 3)$。
(3) ①の2解を $\alpha, \beta$ とすると、解と係数の関係より $\alpha + \beta = m - 2$、$\alpha\beta = 1$。
$|\alpha - \beta| = 4$ より $(\alpha - \beta)^2 = 16$
$(\alpha + \beta)^2 - 4\alpha\beta = 16$
$(m - 2)^2 - 4 = 16$ より $m^2 - 4m - 16 = 0$
$m = \dfrac{4 \pm \sqrt{16 + 64}}{2} = 2 \pm 2\sqrt{5}$
(1) の条件 $m < 0$ または $m > 4$ を確認: $2 - 2\sqrt{5} \approx -2.47 < 0$ ✓、$2 + 2\sqrt{5} \approx 6.47 > 4$ ✓
よって $m = 2 \pm 2\sqrt{5}$。